冷蔵庫の中に入っているものがわからないADHDのひと
つい先日まで、我が家の台所は腐海だった
ひどいものでした。
引っ越してどのくらいたった頃か忘れてしまいましたが、仕事が忙しくなってだんだん自炊することができなくなってしまったのがきっかけだと思います。
きれいに片づいた状態で使わないままにするならいいのですが、私は使った食器を洗わないままシンクに置きっぱなしにして放置してしまいました。こういうところは自分でも本当に信じられないです。そしてそのまま数年ですよ。
そして食事は買って帰るか外で済ますかでずっとやってきました。ポットは使いたいのでリビングに持ち込み、カップなどは洗面所で洗っていました。繰り返しますが、ひどいですね。
いくらADHDだからといってここまではひどくならないのでは、と思います。何かの本に発達障害を持つ人はひとり暮らしを避けるべきとありましたが、まあ言わんとしていることはわかります(個人的にはどう暮らそうが本人の自由だろ、と思いますけど)。
もし、もし仮に、当事者の方が読んでくださっているとしたら、こんな人もいるのだとどうぞ安心してください。
ついに「使える」台所に
今年の春、本格的にリビングを片づけたことがきっかけで、ようやく台所も片づけ・掃除する気持ちになれました。そして夏頃でしょうか、ようやく使えるレベルの台所にしたのです。
片づけていたらいろいろとひどいものを発掘しました。賞味期限の切れた食材、シンクの中でひからびた食器類、などなど。でも、要るものが少ないだけに汚くても楽に片づけが進みました。とりかかるきっかけがなかっただけなのですね。
小さな冷蔵庫の中身は
ところで、台所が片づいていなかったときは冷蔵庫の中も最悪でした。単身暮らし用のものでただでさえ小さいのですが、そのなかに賞味期限の切れたものがわんさか。それに変色してドロドロになった野菜もあったのです。
それでも、捨てるのを先延ばしにし続けて見ないふりをしてきました。なので、常に冷蔵庫の中はぎゅうぎゅうで何がどこにどれだけ入っているのか把握できない状態でした。
するとどうなるかというと、買い物に出かけたときに間違えてすでに家にあるものを買ってしまうのです。それに買いすぎて冷蔵庫に入りきらなくなったりも。
でも、今はそんなことはなくなりました。きれいに掃除したのでドアを開ければ全体を見渡せるので、外出前にちょっと確認すれば買い物に失敗することもありません。
大げさな表現かもしれませんが、食料を「管理」することが少しずつできるようになってきたのです。
食材と仕事
そんなことを考えていたら、これって仕事に似ているな、と思いました。冷蔵庫→自分の頭、食材ひとつひとつ→プロジェクトに置き換えてみるとわかりやすいかと。
自分が抱えているプロジェクトがどれだけあって納期(賞味期限)がいつなのかを把握し、管理する。全然違うものに共通点を見出してしまいました。
実は、私は特に管理すること全般がダメで、それがきっかけで休職してしまいました。冷蔵庫の中身がわかるようになったのは復職後はうまくやっていけるかな?と思うのは安直で甘いと思うので、どうにか策を考えないといけないですね。