Life with Bipolar Disorder and ADHD

大体タイトル通りです。ADHD(診断済)+ASD傾向、双極Ⅱ型感情障害を持った私とASDのパートナー(配偶者)との共同生活記録。

ADHD特性と思われる「まとめあげ」の遅さについて

職場で仕事で困ったときのことをまとめています

私は、現在復職支援を受けています。そこで、職場復帰の際に会社にしてもらいたい配慮を提案するのがよいとアドバイスされ、少しずつ準備を進めています。

具体的には、

  1. まず職場で困ったエピソードを集めて
  2. それぞれのエピソードに共通点を見つけ出して一つのグループにして
  3. そのグループに象徴的なキーワードを見出し、表札をつける

という作業を続けています。

そうなのです、KJ法をベースにした方法をとっているのです。今はまだ表札をつけるところまでしかできていません。

 

困ったエピソードの共通事項をまとめた結果

私の場合、典型的なADHD傾向の表札がけっこう多かったです。

例えば、

  • 五感
  • 続かない
  • 落ち着かない
  • 管理

…など。

でも、その中に自分で気になるものがあるのです。それが「情報のまとめあげ」というものです。

 

とにかく「情報のまとめあげ」が遅い

その「情報のまとめあげ」とはどういうものかというと、エピソードでいうと

  1. 話すのが速い人の話を聞くのが苦手
  2. 人に話しかけるのに相当時間がかかる(頭の中でのシナリオ作り、相手の様子伺い)
  3. 口頭での指示は一度だけでは理解できないことがある
  4. 指示された内容から相手の求めていることを考えて行動できない

などというものです。

  1. については、情報を自分の頭の中で整理して消化するのに時間がかかるため、次から次へと情報が入ってくると混乱する、ということからきていると思われます。

  2.  

    は、人に話すときに思いつきでものを言ったり順番がめちゃくちゃになってしまうため、それを避けたいがために逆に慎重になりすぎるパターンだと思われます。
  3. は、1.と同様のパターンです。
  4. は、「Aをやっておいて」と指示されたときにAしかやらず、Aをやるなら当然やっていて当然(と普通の人は考える)のBはやらないといった例が挙げられます。言われたことができないということですが、目の前のことしか見えずに全体をみていないということが原因かもしれません。

 

つまり、簡単に言うと、以下のようになります。

  • インプットに関しては自分の頭の中で相手から得た情報をまとめ、吸収するのが遅く、全体を見通せない。
  • アウトプットに関しては自分の中で相手にどのように伝えるべきか整理するのが遅い。

 当事者の皆さんはそのようなことがあるのでしょうか。

この特性・エピソードは本やサイトなどではADHDの特徴として目立つようには書かれていないと思うのですが、社会生活を送るうえで本当に足かせになるというか、ハンデを感じるものだと思っています。

 

でも、最近読んだ本にもチラッと書いてありました

とはいえ、この特性について言及している本もありました。「マンガでわかるADHDコントロールガイド」(福西勇夫、福西朱美・法研)です。引用すると、「仕事で頼まれたことも相手の意図を理解するのに時間がかかることが多いです」とあります。このように、はっきり言及されている本に出会ったのは多分初めてなので、読んだときは安心しました。

 とはいえ、コミュニケーションにもかかわってくるこの特性は復職する際にどうにかして周囲を含め被害(?)を最小限に留めなければならないと思います。今後、どのような対策をするべきか考えていきたいと思います。

今思いつく範囲では、

・指示を受けるときはメールかメモで(私の場合、音声でなく文字情報なら大丈夫なのです)

・報告用のフォーマットを予め作成する

といったところでしょうか。こういうことを考えると正直、復職が不安です。

 

とりあえずのまとめ

まとまりがありませんが、今回は「情報のまとめあげ」が苦手な発達障害者とそのエピソードと背景などについてお話ししました。

また生活をしていてなにか気づきがあれば記事にしようと思います。

 

引用した本について

 ちなみに「マンガでわかるADHDコントロールガイド」は個人的にはかなりお勧めです。漫画を交えた本は苦手なのですが、内容はしっかりしています。診断のついていない人から、私のような診断済でこれからどのように生きていくか、という段階の人でも興味深く読めると思います。間違っても「マンガでわかる診療...」は読んではいけないと思います。

また、「まとめあげ」という言葉は「発達障害当事者研究」(綾屋紗月、熊谷晋一郎・医学書院)で使用されていることばを参考にしました。こちらはASD(自閉症スペクトラム障害アスペルガー症候群)がメインの本になっています。タイトル通り、当事者の視点で書かれているので、その傾向がある人には共感して読み進めることができると思います。

マンガでわかる大人のADHDコントロールガイド

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発達障害当事者研究―ゆっくりていねいにつながりたい (シリーズ ケアをひらく)

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