Life with Bipolar Disorder and ADHD

大体タイトル通りです。ADHD(診断済)+ASD傾向、双極Ⅱ型感情障害を持った私とASDのパートナー(配偶者)との共同生活記録。

【読書】"発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術" 借金玉 (KADOKAWA)

発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術  こちらの本になります。

1   忙しい人のためのまとめ

  • 読んでよかったと思った
  • サバイバルのためのヒントをもらえた
  • 私はかばんが好き
  • ハックは外国語の例文か数学の公式のようなもの捉えるとよい
  • 借金玉氏に対する印象が変わった

2 手に取ることとなったきっかけ

私は朝の通勤時間を使って週の前半で読了しました。さっくり読めます。

借金玉氏は、以前からTwitterでフォローしていました。リプライを投げたりはしません。 個人的に彼に対しては「頭の回転は速いが常に誰かと喧嘩してる人」という印象を抱いていました。なので(?)今回出版が決まったとの告知をされたときは興味を引かれるとともに「近寄らんとこう」とも思っていました。

あと、発達障害のノウハウ本って役に立たないものが多いと思っていました。「自分がうまくいった例」を押しつけるな、とも思っていました。

しかしです。

やたらと売れているじゃないですか。そこでまた興味が引かれてしまいました。 なので本屋でパラパラ見たのちに Kindle でダウンロードすることに。読んでいないから文句が言えないのも悔しいですし。

 

3   30代女(勤続4年うち休職2年)視点の感想

8割ほどかばんの話になります。すみません。

【仕事】のキーワードとして挙げている「ぶっこみ」「一覧性」「一手アクセス」。 これには大きくうなずきました。「よく言ってくれた!」という感じ。 普段対処していることを適切に抽象化してくれる清々しさよ。

上記の3つのキーワードに即した行動をかなえる借金玉氏お勧めのビジネスバッグ(エースのEVL2.5)は無敵に思えてきます。

しかしです。女はどうすればいいのか!という問題が。

でも、安心してください。それに近いかばんを私は使っています。

メリットは以下の通り。

  • ジッパーは底以外の3辺が空くのでガバッと開く(ぶっこみ、一覧性)
  • 背面にノートパソコンを入れるポケットがある(資料などが曲がらない)
  • リュックだから両手が空く
  • 重くなってもあまりつらくならない
  • 素材がヘビーデューティなので丈夫、落ち着いたカラー展開なので仕事に使える

いいでしょう、素晴らしいでしょう。 私はこのシリーズのかばんを複数個持ち、5年以上使ってきました。

しかし、わたしは気づかなかったのです。このかばんには「一手アクセス」が叶いにくいことに。

確かに外側にポケットはついています。でも内側は背面にひとつだけ。 この不便さを感じながらそういうものとしてずっと過ごしてきたのです。

そこで出会った「借金玉本」。

なるほどなと思って私が導入したのはこのバッグインバッグ。

これは革命です。取り出したいものがすぐ取り出せます。 こうして「一手アクセス」が叶いました。

そう、借金玉氏お勧めかばんを使うことはなくても、そこからヒントを得てそれに近い快適さを得られたわけです(この「快適さ」がみんな同じように感じられるかはわからないのですが)。

ちなみに、借金玉氏は「発達障害にとっての『神かばん』はランドセル」と仰っていますが、私が紹介したカンケンバッグはスウェーデンではランドセル的に使われているとか。

かばんが好きなのでつい調子に乗って書いてしまいました。

まとめると、言いたいのはハックそのものは外国語の例文や数学の公式みたいなものなのだということです。

This is a pen. なんて文を実際に使う機会なんてほぼゼロかと思いますが、それを頭の引き出しに入れておいて適切なタイミングで "a pen" を別の語に置換することこそが大事なのではないでしょうか。

つまり、自分の生活の中でどんなふうにアプライできるかを考えられるかが重要なのですね。

と、言うだけなら簡単です。

しかし、「借金玉本」はこれを可能に近づけてくれたと思います。

私のような発達障害者を数学の苦手な高校生に例えるならば、今までのノウハウ本は、赤チャート(数研出版)みたいなもんです。 今までなんとかしたいと思っても難しくて歯がたたない文字列と戦ってきたわけです。しかもお金をかけて。 「借金玉本」はいわば白チャートくらいですかね?すみません数学わかりません。適当にたとえ話を言いたかっただけです。

4 おわりに

私は借金玉本を読むことで彼の印象が上がりました。

同世代だからでしょうか、彼のエピソードに共感することが多く、その生々しいほどのサバイバルライフがぐさぐさ刺さりました。 彼の体験をひととおり綴った後で語られる「やっていきましょう」は軽くもなければ重くもなく不思議です。

個人的に関心があるので、機会があればものすごく軽い気持ちで今度お会いしたいです。