Life with Bipolar Disorder and ADHD

大体タイトル通りです。ADHD(診断済)+ASD傾向、双極Ⅱ型感情障害を持った私とASDのパートナー(配偶者)との共同生活記録。

片づけられない人の片づけまとめ 2

 

続きです

この記事は、下記リンクの続きになります。前回は片づけの基本方針と片づけ方、ものの減らし方について記事にしました。今回は収納について・片づけの個人的なメリットをまとめる予定です。

 

yspr.hatenablog.jp

収納について

収納における面倒なプロセスを簡素化・効率アップ

今までは、とりあえずしまってきれいに見えればそれでよし、でした。しかし、簡単に収納できないと(特に使用頻度が高いものは)元に戻すことができなくなり、すぐにまた汚くなります。機能性を重視して、使いやすいように工夫をしました。具体的なノウハウは以下の通りです。

●できる限り可視化する

視界に入らないものは忘れるので、できる限り見えるようにしました。ふたつきの容器すらあまり使いません。

●使用時のアクションを最小限にとどめる

必要なものを出し入れするのに手間がかかるとストレスになるので、可能な限りシンプルにしました。ものの定位置を決める際に、使用頻度の高いものを取り出しやすいところに配置することも有効でした。

●コストのバランスを考える

生活のしやすさのために多少の出費を惜しまないことも大事だと思いました。実は、今までごみ出しをするのに靴に履き替えていたのですが、それが面倒で数週間もごみを溜めていました。しかし、サンダル一足買い足しただけでごみ出しの頻度が上がりました。その他、家の時計を買い足すことで時間をより意識するようにもなりました。

●収納スペースは8割程度の使用にとどめる

ぎゅうぎゅうにしていると使い勝手が悪くなると気づきました。

●床にあまりものを置かない

ものの周りにはものが集まってしまいます。ひとたび床にものを置くと、あっという間に足の踏み場がなくなることに気づきました。

やってよかったこと

●吊るせるものはつるす

床にものを置かない代わりに、可能な限り吊るして収納場所を確保しました。服はほぼハンガーにかけ、小物は洗濯ネットに入れてつっぱり棒に吊るしました。特に服に関しては、畳んでしまうということはやっていません(むしろ、できません)。

●使用頻度ごとに収納する

使用頻度が高いものは手の届きやすいところに保管。使用頻度は低いけど大事なものに関しては、収納場所を忘れやすいのでメモなどを残しておきました。

●同じものを複数用意する

例えば、はさみはリビングだけでなく玄関にも置くようにしました。そうすることで、郵便物は届いたその日に玄関で処理できるようになり、物事の先延ばし対策にもなりました。

個人的に感じた片づけのメリット

1.自分の能力に見合った課題設定を意識できるようになった

自分でもできる片づけの方法を考えることで、自分のキャパシティを超えるような無理のある片づけプランや作業を自分に課すことが減ったと思います。

2.自分に必要なものだけ手元に残るようになった

ものの多さに圧倒されていましたが、捨てることで部屋も気分もさっぱりしました。

3.ものを失くすことがなくなり、同じものをいくつも買うことがなくなった

片づけの途中にプラスドライバが3本も出てきました。しかし、今回定位置を決めたことでこれ以上増えることはないと確信しました。

4.知人を自宅に呼ぶのが現実的になりつつある

地方から遊びに来た友人を泊めることができず、いつも後ろめたい気持ちだったので、少しホッとしています。

5.ものが減りすっきりしたことで服薬を忘れることがなくなった

ものが多いということ自体がノイズになっており、他のものに気を取られてしまい、服薬を忘れることがよくありました。朝のコンサータを飲み忘れると頭の働きが鈍くなるので悪循環にはまってしまいます。

しかし、片づくと自然と決まったところに置いてある薬が目に入るので忘れることがなくなりました。

6.床に置いてあるものを踏みつけて壊すことがなくなった

今までに大事なCDや鏡などを幾度となく壊してきたのですが、多分もうないと思います。

7.いろんなアイディアが浮かぶようになった

なぜかわからないのですが、例えば部屋のレイアウトや週末のプランなど、おもしろい考えを思いつくようになった気がします。

8.家の中での行動がスムーズになった

家では常にものをよけながら移動していたので、かなりストレスになっていました。木目の床を直接歩けるようになり、移動が簡単になったおかげでひとつひとつの行動に取り掛かりやすくなりました。

おわりに

今回片づけを始めるにあたり、気づいたことが2点ありました。

・片づけそのものではなく、片づいた状態を維持して生活しやすくすることの重要性

・自分の特性を踏まえたうえでの具体的な対策の必要性

そこから、今回の片づけのテーマの「再現性・持続性」というワードが浮かんできたのですが、この2つの気づきは一般化して他の問題にアプライすることが可能だと今になって思いました。

つまり、問題が生じたときは、いったん距離を置いて全体像をとらえること、自己分析をすることが私にとって重要だったのだと考えます。それが復職準備にも役立てられたらいいと思うのです。

長くなりましたが、ここまでお付き合いくださった皆様、ありがとうございました。なにかお役に立てる点が少しでもあれば幸いです。

最後に1冊

片づけの方法はほぼオリジナルなのですが、参考にした本が1冊ありました。ADHD関連書籍ではなく、書店の見切り品で半額で手に入れたものです。見開き1ページで1項目なのでわかりやすく、薄い本なので気軽に手にすることができました。片づけ本にありがちなスピリチュアルな雰囲気が嫌いなのですが、そんな感じもせず良いです。

本を参考にするときは、なにもかも実行しようとせず部分的に取り入れたり参考程度にしてみるくらいの気持ちのほうがよいの思いました。特に一般書は普通の人向けに書かれておりますゆえに。